「アートな島々 その2」 (10.10.8)
瀬戸内海で開催されている「瀬戸内国際芸術祭2010」に、当初の予想人数をはるかに超えた人々が押し寄せている。とはいえ、私もせっかくなので前回の女木島、男木島に続いて、9月の3連休に他の島にも出かけてみた。この期間だけ発売されている「2DAYSパスポート」は、芸術祭が行われているほとんどの島を結ぶ航路が2日乗り放題となっているので、使い方次第では、かなりお得なチケットとなっている。普段船に乗ることもあまりないので、ゆっくりと船で・・・と思っていたのだが、事態はそんなどころではなかった。
まず連休1日目、目指したのは「犬島」。フェリーで直島に渡り、高速艇で犬島へ。帰路は、犬島から高速艇で豊島に渡り、豊島を観光した後、高速艇で豊島から高松へという航路であった。なにせ高速艇は、乗船人数が限られているので、直島では、フェリーを降りて高速艇までダッシュ。犬島や豊島では、高速艇の乗船整理券を確保するために、出航のかなり前より並ぶ羽目に。ゆったり・・・どころではなく、慌ただしい感じであった。
連休2日目は、人出予想も開催期間中一番ではないかと言われていたので、高速艇の整理券配布の1時間前くらいから並んでいたのだが、あと数人のところでアウトとなり、当日予定していた豊島行きの高速艇には乗ることができなかった。そこで代替案。ここは多少なりとも地元民の強みである。まずは、小豆島に高速艇で渡り、そこから豊島へフェリーで渡る。パスポートを持っている強みもあり、船は乗り放題なので、航路選択はかなり自由度がきくのである。帰りは、豊島から宇野、宇野から直島経由で高松という航路を選択した。人生の内で、こんなに船に続けて乗るということはないであろうというくらい、船三昧であった。
今回は、アートをめぐる旅というよりも、アートな島々を巡る船の旅といった雰囲気の方が勝っていた。それなりに各島の作品も良かったのであるが、次回はもっとゆっくりと鑑賞したいものである。
(酒井洋美)