諸法無我-絶対はないからこそ見えてくるもの- (24.4.3)
この世に存在するあらゆる事物は、因縁によって生じるものであって
不変の実体である我は存在しないという考え方。
これは仏教の教えの一つです。
この考えを最初に聞いた時、ある種残酷なものだと感じたのが正直な所です。
なぜなら、今構成している考えや行動の全ては
自分によるオリジナルではなく周りの環境等による
模倣なのだと捉える事が出来るからです。
・・・自分という存在が絶対としてないならば一体自分とは何なのか?
そんな哲学的な事を考えさせられる教えです。
しかし、考え方を変えればとても核心的な捉え方が出来ます。
世の中に絶対や1つの答えがないならば、その過程や文脈において
自分にとっての正解を見つけることができるんじゃ・・・?
お金持ちになることが正しい
こういった仕事をするのが正しい
このように考える・行動するのが正しい
世の中には答えや正しさを探し求め、押し付けている人が沢山います。
ですが、世の中に絶対などないとを理解した先に
見えてくるものがあるのではないでしょうか。
満開に咲き、散っていく桜を見るとそう思います。
ゆつぽ