心を引き締める。 (24.2.20)
社労士会から5年に一回受講を義務づけられている「倫理研修」の案内が来たので、eランニングで受講しました。社労士になって過去に3回?受けた研修内容は、他の社労士の顧客を取ってはならない、など、社労士が社労士のために自分たちの立ち位置を守るための研修、というような要素が多かったのですが、今回は内容がだいぶん変わっていました。
例えば、顧問先からの依頼で退職勧奨の席に同席し、会社側だけの偏った立ち位置でそれを進めるだけでなく、退職通知も請け負ってしまう。これは倫理違反です。
社労士は社会労働法令に精通し、会社側だけでなく労働者側の立場もよく理解したうえで、常に公平な視点で助言しなければならない。会社から顧問報酬をいただいているのでどうしても会社側に立ってしまうのは仕方ないですが、改めて気を付けようと思いました。
また、SNSによる誇大広告「うつ病社員を辞めさせる方法」「残業代を必ず削減する方法」などへの警告、このところ増加している障害年金の対応では、社労士が権限を超えて医師に指示を与えている例や、報酬について契約書面を交わさず問題になった例の紹介がありました。
どれも合同経営ではやっていないことですが、時代の変化とともに顧客のニーズも変化し、依頼事が多岐にわたる中、専門家としてのプライドを持って、輝きと笑顔につながる仕事をこれからもしていこうと誓いました。
(是松郁子)