「お世話になりました。」 (09.5.29)
今日、私が住むマンションの管理人さんが退職される。
本当は、縋ってでも引き留めたいのはヤマヤマなのだが、定年退職ということなので、無理も言えない。
退職される管理人さんは、今のマンションが建ってからずっと変わらずにいたので、もう10年半のつきあいとなる。不思議な縁で、管理人さんは実は事務所のすぐ近所に住んでいて、管理人さんは事務所の近所から我が家へ、私は、家から事務所に出勤するのである。管理人さんの方が少し出勤が早いので、「行ってらっしゃい」と送り出してもらえる。いいものであった。
花がとても好きな方だったので、玄関ロビーには季節感をまとった花がいつも生けられていた。誰にいわれたわけでもなく、自分の趣味で飾っているのだということを聞いていたので、これからそんなこともなくなるのかと思うと寂しい気がする。些細なことかもしれないが、ほんの少しの心遣いがあるのとないのでは、生活のエッセンスが違う気がするのである。
今度の管理人さんは、定年退職した男性の方だと聞いた。心配りのできる人であることを願いたい。
そして、管理人さん今まで長い間ありがとうございました。また、事務所の近所でお会いした時は、気軽に声を掛けてくださいね。
(酒井 洋美)