老いていく母 (17.2.3)
昨年米寿をお祝いし、しばらく元気でいた母が一週間寝込んでしまった。
突然元気が無くなり食欲もなく、口にするのはいつも私が準備していた飲み物だけ。
スープもお粥も受け付けない。病院も拒否しひたすら寝ること7日間。
ふらふらしながら10日目でようやく何とか会話が出来るようになり、頑固な母親を病院へ連れて
行く。診断は脳梗塞だった。
とうとう来るべき時が来たかと思った。体重は30キロ台に落ち、歩行速度はますます落ちている。
入院はしたくない、皆に迷惑はかけられないと母はひたすら口にする。お陰でこれでも認知症を
患ってないのは、この気丈さからだろうか。
それにしても、老いた母が7日間も何も食べずに病みから這い上がり、何とか命を繋いでくれた事
に安堵と感謝の気持ち。それ以外なんて何もない。
今はイチゴを美味しそうに頬張る頑張り屋の母が目の前にいる。
人の命の計算なんてできやしない。今自分の出来ることを精一杯行う、ただそれだけ・・・。
(大山)
突然元気が無くなり食欲もなく、口にするのはいつも私が準備していた飲み物だけ。
スープもお粥も受け付けない。病院も拒否しひたすら寝ること7日間。
ふらふらしながら10日目でようやく何とか会話が出来るようになり、頑固な母親を病院へ連れて
行く。診断は脳梗塞だった。
とうとう来るべき時が来たかと思った。体重は30キロ台に落ち、歩行速度はますます落ちている。
入院はしたくない、皆に迷惑はかけられないと母はひたすら口にする。お陰でこれでも認知症を
患ってないのは、この気丈さからだろうか。
それにしても、老いた母が7日間も何も食べずに病みから這い上がり、何とか命を繋いでくれた事
に安堵と感謝の気持ち。それ以外なんて何もない。
今はイチゴを美味しそうに頬張る頑張り屋の母が目の前にいる。
人の命の計算なんてできやしない。今自分の出来ることを精一杯行う、ただそれだけ・・・。
(大山)