50年来の夢 危険な国民共通背番号制=マイナンバー制度 (15.5.15)
あと2週間で6月。6月は、梅雨と田植。水無月の表現は雰囲気が出ています。それからジューンブライド、国民の祝日が無い月です。
マイナンバーの話題が広がっています。10月から「通知カード」が配布され、写真を掲載した「個人番号カード」の受付も始まります。
年配の経営者と話をしていると「マイナンバーは、結局『国民共通背番号制』。国が国民を管理するためのもの」言われていました。「自分の番号」という意味ですが、データーマッチングで個人情報が串刺しにされ丸裸にされる仕組みです。こんなに危険な「マイナンバー」制度が、なぜ成立したのか。
1968年に自民党佐藤内閣が「国民総背番号制」導入を目指しましたが、国民的反対で頓挫して50年。1980年には「小額貯蓄等利用者カード(グリーンカード)」導入の法案が成立しましたが金融機関等からの強い反対で1985年に廃止されました。
2009年に成立した民主党政権はマニフェストに「番号制度導入」を表明し、東日本大震災の後の混乱期である2012年には法案として国会に上程しました。しかし、衆議院解散にともない廃案に。第二次安倍内閣が一部法律を修正し上程、可決。
自民党と国家官僚による「50年来の夢」だったと言えます。
4月から6月に支払う給与で社会保険の保険料等級を決める「算定基礎届」を提出します。「残業手当」が多いと社会保険料が高止まりしますのでご注意を。(林哲也)