「福祉目的税」と「時間貯蓄銀行」 何か共通する (12.7.6)
肌を刺す太陽。節電が叫ばれる今年の夏は、特に暑さを意識します。
ビジネス界は、この暑さと節電をテコにして、発電ビジネスの話題が盛んに取りざたされています。
マスコミでは、2015年の消費税10%実施がキーワードになっていますが、これまた、どうなることか。「福祉目的税」と政権党が言いながら、三党合意の他方の人達は「国土強靱化計画」というものを打ち出して、総額100兆円とも200兆円ともいう規模で、昔懐かしい全国に建設費用をバラまこうとしているらしい。それが消費税増税と一体に叫ばれると、すこし引いてしまいます。どうも、この夏は、何か少しずつ変な様相になってきました。
ドイツ人作家ミヒャエル・エンデの児童文学作品「モモ」は、とある街に現れた「時間貯蓄銀行」と称する灰色の男たちによって人々から時間が盗まれ、皆の心から余裕が消えてしまうことから物語が始まります。
貧しくとも友人の話に耳を傾け、その人自身をとりもどさせてくれる不思議な力を持つ少女モモが、冒険のなかで奪われた時間を取り戻すというストーリーです。「時間貯蓄銀行」と「福祉目的税」を入れ替えると何かが見える。時代を変えるのはモモのような人かもしれません。(林 哲也)
ビジネス界は、この暑さと節電をテコにして、発電ビジネスの話題が盛んに取りざたされています。
マスコミでは、2015年の消費税10%実施がキーワードになっていますが、これまた、どうなることか。「福祉目的税」と政権党が言いながら、三党合意の他方の人達は「国土強靱化計画」というものを打ち出して、総額100兆円とも200兆円ともいう規模で、昔懐かしい全国に建設費用をバラまこうとしているらしい。それが消費税増税と一体に叫ばれると、すこし引いてしまいます。どうも、この夏は、何か少しずつ変な様相になってきました。
ドイツ人作家ミヒャエル・エンデの児童文学作品「モモ」は、とある街に現れた「時間貯蓄銀行」と称する灰色の男たちによって人々から時間が盗まれ、皆の心から余裕が消えてしまうことから物語が始まります。
貧しくとも友人の話に耳を傾け、その人自身をとりもどさせてくれる不思議な力を持つ少女モモが、冒険のなかで奪われた時間を取り戻すというストーリーです。「時間貯蓄銀行」と「福祉目的税」を入れ替えると何かが見える。時代を変えるのはモモのような人かもしれません。(林 哲也)