魔法使い (11.7.4)
映画「ハリー・ポッター」が今月公開されますが、今回でシリーズ最後となります。本も読んでおり、最後は涙・涙で読み終えたのですが、映画もこれで最後だと思うと何だか寂しい気がします。
昔から、おとぎ噺やファンタジーは大好きだったのですが、魔法使いものは特に好きで、小学校6年生までは、将来の夢は「魔法使いになること」でした。この夢は、学校などの公の場で発表することはしないで、自分と妹だけが知っている密かに心に秘めた夢でした。
その夢を実現すべく、ほうきにまたがって壁から飛び降りるといった飛行訓練をしたり、遠くの物を魔法の杖(木の枝で自分で作成したもの)で動かせるような特訓をしたり、魔法使いになるための特訓を密かに長年やっていました。
ほうきにまたがって壁から飛び降りることだけで飛べている気になっていたり、たまたま風が吹いて動いたものを木の杖で魔法が使えたと思っていたり、今の小学生では考えられないくらい「痛い」子供でした。
昔は、「魔法使いサリー」とか「魔女っこメグちゃん」とか「ひみつのあっこちゃん」とか、魔法使いが主人公のアニメも多く、実写版でも「コメットさん」とか「奥様は魔女」とか、記憶にあるだけでもたくさんの魔法使いをテレビで見ることができていて、その影響を大いに受けていたのが私だったと思います。
魔法使いになるための特訓をどうしてやめたかというと、長年密かなる特訓に付き合わされていたちょっとクールな妹に「お姉ちゃん、魔法使いってホントはいないみたいだから、どんなに練習しても無理みたいよ」という一言を言われたからだったと記憶しています。
ハリー・ポッターを読んだり見たりしていると、ほうきに乗ってスイスイ飛べたり、木の杖で魔法が使えることを、いい大人になってもまだちょっと憧れるとともに、密かな夢を抱いていた幼い頃の自分を思い出します。(福原 智子)