日本たばこ産業の無責任体質、新商品販売でも (10.3.16)
五月中頃、新発売のたばこ「ゼロスタイル・ミント」は、火を付けず吸うことで「味と香り」を楽しめ、煙が出ないことなどで、受動喫煙への影響はない。しかし吸う人の健康リスクはある、とのこと。
そして、日本たばこ産業は施設管理者の了解を前提に、航空機内など禁煙スペースで吸うことができるとしている。
こんな「たばこ」を売れば、また喫煙者とその被害者とのトラブルに新たな「火種」を蒔くことになる。
すでに、6・7年前から『健康増進法』で、施設管理者は受動喫煙とならない施設設置を求められている。罰則規定が無いのをいいことに、その責任放棄をしいている施設がなんと多いことか。そのために、折角の料理の「味と香り」、「気分」を悪くしている人々がどれだけ居るか。
被害者に我慢を押し付け、加害者を助長してきた、多くの施設管理者を頼りに、新商品販売を目論む日本たばこ産業の狡さがミエミエである。
今回も、吸う本人に健康リスクがあると言いながら製造販売出きる商売があること自体を問う、「根本」のところが国民全体に問題提起されている。
(乃口 健一)