頑張れ、飲食業界! (21.6.18)
両親は飲食店をしている。毎日子ども達はそのお店の上の階で私の帰りを待つのでお店の状況は毎日見てきた。時短要請の時は金曜日でも高松駅周辺に人がいない異常な光景だった。
私は両親に優しい言葉はかけなかった。生真面目な父を余計に不安にさせると思ったからだ。
私は近所のお寿司屋さんで寿司折を買い、呑み屋さん帰りの昭和のサラリーマンのように両親に差し入れたり、お店の周りが明るくなるようにお花の苗を植えたり、木々を剪定したりと呑気に振る舞った。
休業期間中で良かったこともある。それはコロナ前、両親が忙しさと歳のせいで睡眠不足と体力の限界だったことが解消されたこと、お店を辞めた時のシミュレーションができ、お店を辞めたら暇過ぎることに気付いたこと、そして時短でも週末3日や4日で通ってくれていた常連さん、パーテーションを作る会社をされているお客さんがうちに頼んでと言ってくださったり、助成金のことを調べて教えてくださった方々もいて、たくさんの人に支えられていたことに気付くことができた。
最近ようやく忙しさを取り戻してきた。
いきなり毎日が忙しくなっても身体がついていかないでしょ?なんて可愛げなく言ってしまうけれど、私はひそかにザワザワしたお客さんの声を未だかつてない程に心地良く感じている。もう大丈夫。あともう少し。神様が与えてくれた休息だと思おう。
(池内)