クリーンエネルギー (21.3.4)
東日本大震災からもうすぐ10年。
それまでは、原発は制御されたもので安全だと考えられてきたがあの地震ですべてが変わった。
地震大国である日本において、原発がどれほどのリスクかを思い知らされた。
この地震が起こるまでは、原発は日本全体の発電量の30%近くあったが、地震を境に大きく減少し、今後も元の水準まで復活するとは考えにくい。かといって、代替の供給体制があるかといえば、そうでもない。火力発電をフル稼働させている状況だ。火力発電は多くの二酸化炭素を排出するため、今後の世界的なクリーンエネルギーに置き換える流れを鑑みると好ましくない。
また、資源を大量に輸入するしかないため、資源が高騰するとそのまま電気料金に跳ね返ってくるリスクもある。さらには、世界的に自動車産業が電気自動車にかじを切り、その波に乗らざるを得なくなる日本にとって、電力需要は、さらに高まると予想される。したがって、現在の日本の発電方法は、かなり大きな問題を抱えているといえる状況にある。
今、日本は新たな方法を模索している。そこで今注目されているのが、アンモニアである。既存の火力発電の施設を使うことができ、また、二酸化炭素の排出をかなり減らすことができるとされている。まだ発展途上のやり方なので、すぐには期待できないが、この技術が確立され、安定的なアンモニアの供給体制が整えば、とても魅力的な方法だと思う。
現在、その他にも様々な方法で、クリーンな発電方法を模索している。東日本大震災から10年という節目を機にクリーンエネルギーに目を向けてはどうでしょうか。
もりや