「腹落ち」する議論 (19.6.6)
60歳を超えた頃から、同じ年の母のことを思い出すようになりました。
家訓のような言葉ですが、「人を言い負かしあいをしてはならない。言い負かしても恨みは残る」があります。
昨今では、総理大臣が先頭にたって、相手を言い負かすことに一生懸命になっているよう感じて仕方が無いのです。
論争に勝っても負けても、心の中は納得した感情にはならないのであって、不毛なこと。
このような風潮が広がらぬことを願うばかりです。
先日、厚生労働省のある局長と懇談をしたときに言われていたことですが「法律改正をしても、現場では腹落ちしていない」という表現をされていました。
調べると「納得すること、成程と思うこと」とあります。家族で話していると「それは腑(ふ)に落(お)ちると同じ」だと話題が盛り上がりました。
昔から「はらわた」は、人間の「考え方」や「心」が宿る場所とされていたようです。「腹落ち」する議論が大切だと「腑に落ち」ました。