そっくり (17.3.10)
子どもの頃からですが、私は父親に「そっくり」と言われます。父は20年前に60歳で定年退職するまで、警察署で勤めていました。といっても警察官や刑事のようなかっこいい職種ではなく、総務課の事務でした。毎日夕方6時に帰宅し、決まった時間に夕食をとり、酒も飲まずタバコも吸わずパチンコもせず、多分(絶対!)浮気もしたことない。曲がったことは大嫌いで、短気で、家の中ではお調子者。でも小心者で人付き合いが苦手で、外ではおとなしい。。そんな父です。
なので、「そっくり」なのは、顔だけだと思っていました。数年前、私の実家の近くを通りかかった知り合いが、私にそっくりなおじいさんを見かけて、「もしかしてあの辺に実家がある?」と聞いてきたのには驚きました。
ところが最近、母も娘も口をそろえて「郁子とじいちゃんは性格がそっくり」と言います。これには納得がいきません。でも、よくよく考えると、内向的な父が嫌で、正反対の性格に育ったと自分では思っていましたが、それは表面だけで、実は人付き合いが苦手なのかもしれません。だから、家で母や娘にきついことを言ってしまったり、短気が出たりすることがしばしばあります。
血は争えないなぁ。。そんな父は、昨年で80歳になり、おんなじことを何回も言って母に呆れられていますが、健康診断ではどこも異常がなくお医者さんに感心されるそうです。
元気なところもそっくりです!
(是松 郁子)