至福の時間 (15.6.5)
その時間はとても幸福だ。休日の昼食後、畳の上で大の字になって過ごす時間だ。そう昼寝。タイマーを20分にセットして寝る。昼寝は20分くらいまでがいいと何かで読んだ覚えがあるからだ。タイマーは100円ショップの安いやつだ。だんだんアラーム音が大きくなるような上等な機能はついていない。いつも突然に、けたたましい音で荒っぽく夢心地から現実へ連れ戻される。しかし、わりあいその目覚めは頭もスッキリしている。布団の中で数時間眠った後の毎朝の目覚めよりもよかったりする。まさに至福の時間である。
畳の間で大の字になって、かすかなイ草のにおいに包まれ過ごす至福の時間。日本人に生まれてよかったとさえ思う。集団的自衛権、積極的平和主義、存立危機事態、必要最小限度の実力行使・・・。言語明瞭意味不明な論戦が続いている。わたしたちの至福の時間はこの先も守られるのだろうか。日本に生まれたことを悔いるときが来なければいいが・・・。昼寝なんかしている場合じゃないかも・・・。
(松本秀紀)