平和宣言と私たち (14.8.4)
広島、長崎に原爆を投下されて69年になる。来年は敗戦から70年になる。日本はこの69年間戦争をしなかった。一人も殺されることなく、殺すこ ともなかった。この事実は、明らかに平和憲法・9条があるからだ。世界の国々も信用してくれているからだ。広島市の平和宣言は、「集団的自衛権」に直接言 及しなかったが長崎市はその文言を盛り込む。
16歳で被爆した吉岡幸雄(広島被爆者団体連絡会議事務局長。85歳)さんは式典直後の「要望を聞く会」で、安倍首相に「平和公園の慰霊碑に刻ま れた、安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから の誓いを破る。戦争をできる国にするもので、失われるものはあまりにも大きい。閣議決定の撤回を」 と強く迫った。
安倍首相は「戦争をする国、という考えは毛頭ない。国民の命と平和な暮らしを守るためだ」と硬い表情で答えた。
被爆で69年苦しみ、国の行方でまた苦しむことを私たちがさせていることを、深く考える必要がある。
(乃口 健一 8月8日記)