オリンピックを見るまで生き続けたい] (13.9.27)
先日、高齢者と話していて面白かったのですが、その方の目標は「オリンピックを見るまで生き続けたい」ということでした。真顔で生きる目標として語っていました。
経営も人間も同じことで、その行為の意味づけができていると、一見して同じ苦労であっても感じ方が全く違うということです。
「山を登って山の風を感じて爽快感を感じたい」と夢と目的を持った登山は、多少苦しくとも、頂上での自分の姿を想像しながらであり、苦しいことも楽しみとなります。
生きていくことの苦しさや課題も沢山ありますが、その目標の目的や意味が鮮明であれば苦労ではない。
「オリンピックを見るまで生き続けたい」
1964年の東京オリンピックから2020年までの56年の歳月は、高度成長からバブル、そしてバブル崩壊後の長いトンネル、阪神淡路大震災、東日本大震災と日本の戦後史の中での重要な期間です。
80歳の方ですと49年前の31歳の時にオリンピックがあったことになります。
おそらく7年後のオリンピックに生きるということは、31歳の自分の姿と合わせてイメージされているのだろうかと推察しました。
ちなみに、リニアモーターカーの開通予定は、14年後の2027年ということですから、今年から見ると、7年ごとの節目の繰り返しとなるのです。
自分自身では、この7年の2回を重要な人生の節目にしたいと思っています。(林哲也)