お礼の手紙。 (13.9.6)
ある会社で労災で怪我をした従業員さんが居て、その手続きにお伺いしたときのお話です。その従業員さん(Kさんとしましょう)は、社長曰く、いつも黙々と仕事をし、真面目でおとなしい。でも今回不注意で怪我をしたように、ちょっと『どんくさい』ところがあると。失敗もよくするし、声が小さくて気も小さい。
でも社長はKさんのことを大変可愛がっています。労災の件も会社で補償してやるからしっかり休めと言っていました。その理由は何回も別々の人から会社あてにくる『お礼の手紙』が社長の心を掴んでいるからです。Kさんが現場に出ている時に一般の人に施している小さな親切。名も名乗らないのでトラックに書いてある会社名を見て住所を調べて送って来られるそうです。社長は誰のことがすぐに分かるとおっしゃってました。すごく暖かい気持ちになりました。Kさんも素晴らしいし、この社長も従業員さんの性格をしっかり把握して愛情を持って見ているから分かることなんだろうなあと。人間関係の勉強になります。
(是松 郁子)