コラム

謎の声

ある土曜日の朝のことです。家族でまったりとくつろいでいたところ、家の中に突然「ピッ、電池が切れています」という女性の機械音声が響き渡りました。
驚いた家族全員???とざわついていると、またしばらくすると同じアナウンスが。
「何がしゃべっているんだ!?」と耳を澄ませてもどこから聞こえるのか見当もつかず…アナウンスの主を探すべく大捜索を開始しました。
まずは、スマホ、タブレット、ノートパソコン、イヤホン…日常的に充電をしているものをひとしきり探索…が、該当なし。
そして再び響く「電池が切れています」の声…。
リビングのデジタル時計?テレビのリモコン?それともルンバ?と一つひとつ確認してみても、どれも異常なし。そもそも今までそんな声を聞いたことがありません。
しばらくすると「ピッ」というアラート音が30秒ほどの間隔で繰り返し鳴るように。
こうなればシラミつぶしに…とばかりありとあらゆる家電をみてまわり、確認していきましたが発信源ではない模様。
何かへんなものを食べて、家族で集団幻聴でも聞こえてるのか???お手上げとばかりに視線を上にあげた瞬間、アラート音にあわせて赤くランプが点滅しているヤツと目があいました。
ついに出所が判明!!。なんと、犯人は天井に設置されている火災報知器。
まさかあなたが喋れるとは!と家族一同驚き。さらに「充電切れ」という概念を持っていることにも二度驚き。
下ばかりを見ていて上からの音だとは思いもしませんでした。
どうも家庭用火災報知器の電池の寿命は10年程度のことが多いようなのです。
そんな事を全く知らなかった我が家では謎の女性の声に大騒動になりました。
どうせしゃべれるなら最初に自己紹介ばりに「火災報知器です。電池が切れています」とアナウンスしてくれればいいのに…と思わずにはいられませんでした。

M.K

投稿日(2025/06/27)