コラム

「弱虫ペダル」

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

さて、年末のゆったりとした時間に、ふと目に入った漫画の「弱虫ペダル」。

以前からタイトルは知っていたが、題のイメージから、ただの「軟弱なオタク学生の日常話」だと思っていた。「5分だけ」と軽い気持ちでNetflixを再生。しかし、その5分が運命の分かれ道だった。

画面の中には、ロードバイクという硬派なスポーツの真髄が詰まっていた。主人公・小野田坂道の成長、仲間との絆、そしてレースの緊張感。一見弱そうなキャラクターたちが全力で挑む姿に、気づけばこちらも引き込まれていた。作中の言葉は、例えば「本質は、自分の中にしかない」と意味の深い投げかけがあり、シンプルながら核心を突き、心に響く。


誤算だった。軟弱な話だと決めつけた自分が恥ずかしい。むしろ、この作品は全力で挑戦する人へのエール。自転車の世界を知らなくても、心が熱くなる。続きが気になり、次のエピソードへ進む手が止まらなかった。(林哲也)

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投稿日(2025/01/09)