コラム

「墨東病院の医師も看護師も本当に良くしてくれた。彼らが傷つかないようにしてほしい」

 最近は、夕暮れが早くなりました。

 さて、先日、東京都内で8つの病院に救急搬送を断られた妊婦(36)が脳内出血で死亡した問題で、その御主人が記者会見をしているのを見て感動しました。

 会見の報道の一部は、次のとおりです。

 

 墨東病院で脳死状態で3日間を過ごした妻が亡くなる日、保育器に入ったままの赤ちゃんを連れてきて妻の腕に抱かせてくれて、親子水入らずの短い時を過ごしたエピソードを披露。「墨東病院の医師も看護師も本当に良くしてくれた。彼らが傷つかないようにしてほしい」とし発言。

 夫は、医師不足や搬送システムなど浮き彫りになった問題について「のど元過ぎれば忘れるのではなく、具体的な目標を持って改善に向かってほしい。何かが変われば『これを変えたのはおまえのお母さんだよ』と子供に言ってあげたい」と話した。

 

 事件の背景もふまえて、しっかりとした見解を表明していることに感銘を受けました。

(林 哲也)

投稿日(2008/10/29)