コラム

模写の心得

 趣味は何かと問われると「絵を描くこと」と答える私だが、高校卒業後20年近く、実はまったく描いてなかった。それがなぜ再開したかというと、漫画鬼滅の刃にドハマリしてSNSを始めたからだ。

とはいうものの、実際に絵を投稿し始めたのはXを始めて数ヶ月経っていた頃で、今では絵を描き続けていることで筆致が安定し思うような表現もできるようになり、ありがたいことに「スゴイ」「素敵」「泣ける」とか言われるようになった。
 私は模写が好きなので、絵が上手くなりたいという人には模写を勧めている。ちなみに、模写とは元絵を見たまま別紙に描くこと、トレースとは元絵をなぞって描き写すことである。(余談だが、模写をSNS等に掲載する際は模写であることの表記をしましょう)
 まず、私が思う絵が下手・苦手な人の特徴は、
①無駄な線が多い、あるいは線がよれている
②正面または同じ向きしか描けない
③立体感・遠近感がない(理解できてない)
どれか思い当たる点があるという人も多いのではないだろうか。
これらは極論を言ってしまえば、見たまま(ありのまま)の情報を脳で整理して描けないということであり、このありのままというのがポイントで、見たもの(現実)よりも描きやすさ(イメージ)先行の絵の特徴でもある。よく手足があり得ない所から出ている絵とか…顔の向きに対して目鼻の位置がおかしいとか…
 そこで、練習のためにと静止画や人物像などの難しい絵を描く必要はない。一番いいのは好きな作家や漫画などの絵を模写することなのだ。(持論です)好きな絵ならモチベーションも上がるし仕上がり具合によっては改善点に気付きそこから向上できるので、これ以上のお手本はないと言える。あとは続けること、自己満足でいいから褒めること、この反復で必ず上達する!絶対!
(ちゃんるり)
左:X(旧Twitter)開始一年後2022.10 煉獄零巻表紙模写
右:2024.5 鬼滅の刃第66話 黎明に散る表紙模写
零巻.jpg

投稿日(2024/05/20)