花火
お盆になると、私の地元では小さな花火が上がる。ちょうど家の真正面の池で打ち上げられるので、まさに特等席である。
毎年、この日は家の屋上で父が作るアツアツの美味しいたこ焼きとサイダーを片手に花火を見上げる。とても幸せな時間だ。生きててよかったとさえ思える。
水面にゆらゆら映る美しい花火も消えて、空に火薬の煙だけが残されたのを見ると、その儚さに少し切なくなる。
「もう少し見たかったな…」今年もきっとそう思うだろう。
夏海
投稿日(2019/07/31)