30キロからが本番

3月15日、「かがわマラソン」に参加しました。
結果は4時間49分。フルマラソンは、実に40年ぶりです。
第1回大会が開催されると聞き、「これは出るしかない」と思い立ち、昨年の秋から練習を始めました。
秋の澄んだ空気の中で走り始め、冬の冷たい風に耐え、そして迎えた春。
この日は、やわらかな陽ざしと、どこか浮き立つような空気の中でのスタートでした。
しかし、レースは甘くありません。
30キロを過ぎたあたりから様子が変わり、34キロ付近では、足の裏や股の筋肉が次々とけいれんを起こし始めます。
まるで体のあちこちで「もうやめておけ」と太鼓が鳴り出したような状態です。
それでも、不思議なもので、歩こうとは思いませんでした。
いや、正確に言うと、「歩いたら終わる」という妙な確信があり、ひたすら前へ。
結果として、当初の予定の範囲で走りきることができました。
特に印象に残っているのは、綾川イオン前の坂です。
車で通ると何でもない坂が、走ると牙をむく。
「あれ?こんなに登っていたのか」と、人生と同じような気づきを与えてくれました。
そしてもう1つ。
普段は車が行き交う市街地の道路を、堂々と走れるあの感覚。
これは何とも言えない快感です。
少しだけ、世の中の主役になったような気分になります。
40年ぶりのフルマラソン。
決して楽ではありませんでしたが、確かに心のどこかが満たされる時間でもありました。
祭というのは、神社の境内だけで行われるものではないのかもしれません。
春の光の中で、自分の限界と向き合う――そんな“もう1つの祭”です。
そして思うのです。
経営もまた同じで、30キロを過ぎたあたりからが本番。
そこで歩くか、踏みとどまるかが、すべてを決めます。
(林)
投稿日(2026/03/24)