コラム

3人だけのお正月

今年のお正月は、少し特別な時間でした。

 年末、父の体調が思わしくなく、大阪に住む兄夫婦には帰省を遠慮してもらうことになりました。(幸い、心配していた父の体調は落ち着いています。)
 娘が3年前に嫁ぎ、年末年始を一緒に過ごすことがなくなったので、気がつけば、両親と私の3人だけでお正月を迎えるのは、実に30年近くぶりのことでした。

 大晦日の夜は、3人で紅白歌合戦を見ながら、すき焼きを食べました。特別なことは何もありません。ただ、同じテレビを見て、同じ食卓を囲み、同じ時間を過ごす。

 元日の朝には、母の作ったおせち料理とお雑煮。何十年も変わらない味が家族の時間をつくってくれていたんだなと思いました。

 家族の形は、少しずつ変わっていきます。
 子どもは巣立ち、親は年を重ね、できることも少しずつ変わっていきます。でも、こうして静かに顔を合わせ、同じ時間を過ごせること自体が、もう特別なことなのかもしれません。

心に残る、あたたかい年の始まりとなりました。
 今年もまた、こうした「当たり前のようで当たり前ではない時間」を大切にしながら、一日一日を過ごしていきたいと思います。(是松郁子)

投稿日(2026/01/06)