コラム

レッドクリフ

 いよいよ師走です。

 最近は「レッドクリフ」という映画も放映されたこともあり、中国の「三国志」がちょっとしたブームになっています。早速、奥さんと一緒に見てきましたが、最初にのけぞりました。「レッドクリフ」とは「赤壁」の英語でした。気づきませんでした。有名な「赤壁の戦い」という場面だけを上下2回だての映画にしていました。

 映画を見る前に、書店で平積みしている十三巻だての「三国志」が目に入り、早速購入し、現在、八巻目を進行しています。とにかく地名と人名がやたらに多くて、人名相関図をつくったり、地図を確認したりと苦労をしています。

 諸葛孔明の登場と劉備との出会いにおける「三顧の礼」や、董卓軍との「赤壁の戦い」における「戦略と戦術」の展開などの有名な逸話の場面になるとようやく面白くなりました。

 作品におけるキーワードとしては「志と誇り」を感じました。

 「百年に一度の大津波」と言われる厳しい経済情勢が押し寄せてきています。現代の激変の時代と三国志の時代は、歴史も条件も異なるものですが、企業経営においても「志と誇り」を共有する仲間を「三顧の礼」で遇し「戦略と戦術」を明確に分析して経営を推進することと置き換えて考えると共通するものがありました。

 もう一つ感じたことはいつも感じることですが「映画を見てから本を読む」ことが黄金律だということです。本を読んで見ると「話が違う」「話が突然飛ぶ」など内容に不満が発生し、面白くなくなります。おそらく、続編は見ないでしょう。

(林 哲也)

投稿日(2008/11/26)