コラム

病床の父に想う

 

 ちょうど1か月前、肺炎と心不全で父が緊急入院しました。

その1か月前、自立歩行の出来ない体を車いすに乗せ、一生懸命リハビリに励んでいた得意の

笑顔はもう見ることができません。

24時間の点滴、導尿装置、両手に介護用ミトン、入れ歯は常時外され寝たきり状態、発声も

できなくなってしまいました。

私が見舞いに行くと涙目で訴えます。絶対辛いのです。何を言いたいのか聞き取れませんが、

吾が子を見つめるように私は「よしよし」と父の頬を撫でるのです。

いつまで続くんだろう・・可哀そう・・

昔から我慢強く絶対弱音を吐かない父ですが、認知機能が未だ衰えていないために悔しさが

募るのでしょう。

せめて少しでも良くなり、大好きな吉野川に連れてってあげたい・・・ 

(大山幸子)

 

投稿日(2014/05/12)