天才を創った言葉 (11.10.26)
月曜日の日経新聞の春秋(一面の下部)欄に、米大手企業のデュポン社で、次々と新技術や新製品を開発した人物のことが紹介されていた。名前はナサニエル・ワイエス。その代表作はいまや飲料容器などには欠かせないペットボトルらしい。そのナサニエルは自らの仕事を「芸術家と同じだ」と評したという。そして春秋では、名画は人々の心を、技術は人々の生活を豊かにすると綴られていた。
それを読んで別のある偉大な人物を思い浮かべた。去る10月5日に他界したあのアップルの創業者スティーブ・ジョブズである。彼が世に出した製品は、どれも多くの人々の心と生活をともに豊かなものにした。彼もまた希代の経営者であり、偉大な芸術家であったと思う。わたしもipodとipadを持っている。どちらもその美しいフォルムと多様な機能(なんかオタクっぽくなってきました・・・)で、わたしの心をワクワクさせ日常生活に大きな変化を与えてくれた。
彼はなぜそんな偉大な仕事をこの世に残すことができたのか?きっとこれが答えなんじゃないかなあと思う言葉をご紹介したい。
「Stay hungry. Stay foolish.」
2005年6月12日、米スタンフォード大学の卒業式で、彼がスピーチの最後に卒業生に贈った言葉だ。彼が若い頃に愛読していた雑誌の最終号の裏表紙に書かれていた言葉だそうだ。この言葉に出会って以来、彼はいつもそのようにありたいと思ってきたそうだ。このスピリットが今日のアップルを築き上げたんじゃないだろうか。(Youtubeでそのスピーチを視聴できます。感動しますよ・・・)
(松本 秀紀)