父の日 (11.6.20)
きのうの午後、妻との外出から戻って来た息子が、「ほんまは与えたらいかんのやけどなぁ。」「いつもありがとう。」と言いながら白いビニール袋をわたしに差し出してきました。「???...。」と思いつつ中を覗くとウィスキーがそこに...。「おっ!!」とそこではじめて気付いたわたし。「父の日か。ありがとう。」
いちおう3人(妻&子ども2人)からということでした。素直にうれしかった。「いつもありがとう。」の言葉が。袋の中身なんか何でもいいんです。わたしに対するやさしい思いが、胸の奥深くまで伝わって来ました。
「人の心はお金で買える。」と豪語し、かつて時代の寵児ともてはやされたあの人が、今日、収監されました。彼の人生と自分の人生を比較して、どうこう語るつもりはさらさらありませんが、わたしは幸せだなあと思います。いくらお金を積んでも買えない大切なものを見せてくれる人がいるから。
「心で見なくちゃものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ。」
(サン=テグジュペリ作 「星の王子さま」より)
家族の皆様へ。
高倉健ばりに不器用ですから口には出しませんが、こちらこそいつもありがとう。
父にはちゃんと見えてますよ。見えてるつもりです。「かんじんなこと」が...。見えてませんかねぇ...?
(松本 秀紀)