奥深い「漢字」 (10.6.17)
「障害者」と「障がい者」。どちらが正解?
以前から「障害者」と「障がい者」の二つの表記のあることが不思議でした。
最近の報道で「碍」の字を当用漢字とするかどうかが話題になっていると報道されました。本来の「障害」の漢字表記は、「障礙」と表記されていたようです。
「妨げる」という意味の「礙」が略字の「碍」と書かれていましたが、戦後の常用漢字制限で、音が同じ「害」となりました。読みは同じでも「妨げ」と「害」では、意味は全く異なるものです。
他にも確認してみると、例えば「義捐(ぎえん)」という単語を「捐」という字が当用漢字表にないという理由から音が同じ「援」で書き換えて「義援」となりました。「捐」という漢字は、「すてる」「なげうつ」という意味で、つまり「義捐」とは、非常に大切なもの(例えばお金)を、とても惜しいけども義のためとあらばなげうとうという葛藤に満ちた意味合いだったようです。
漢字は、奥の深いものだと思いました。(林哲也)
以前から「障害者」と「障がい者」の二つの表記のあることが不思議でした。
最近の報道で「碍」の字を当用漢字とするかどうかが話題になっていると報道されました。本来の「障害」の漢字表記は、「障礙」と表記されていたようです。
「妨げる」という意味の「礙」が略字の「碍」と書かれていましたが、戦後の常用漢字制限で、音が同じ「害」となりました。読みは同じでも「妨げ」と「害」では、意味は全く異なるものです。
他にも確認してみると、例えば「義捐(ぎえん)」という単語を「捐」という字が当用漢字表にないという理由から音が同じ「援」で書き換えて「義援」となりました。「捐」という漢字は、「すてる」「なげうつ」という意味で、つまり「義捐」とは、非常に大切なもの(例えばお金)を、とても惜しいけども義のためとあらばなげうとうという葛藤に満ちた意味合いだったようです。
漢字は、奥の深いものだと思いました。(林哲也)