介護保険の人材難 (08.9.4)
最近、「介護保険の人材難」などの話題が多くなっています。
「介護保険の現状と今後の展望」について在宅介護事業者と話をする機会が得られました。
ディサービスやグループホーム、訪問介護などを展開している表向きには「派手」に見える事業所ですが、月間の赤字が100万円単位とのこと。驚きました。
一昨年の介護保険制度の改正により、利用者が徐々に減少し続けているのが特徴です。
ディサービスとグループホームは、黒字でも訪問介護と居宅支援事業(ケアマネ)は、致命傷的な赤字とのこと。
一方で、厚労省が調査した「事業実態調査」では、老人保健施設や特別養護老人施設は、営業利益で5%は確保されていました。
厚労省は、来年の報酬単価見直しと言い、「在宅の強化」と言っていますが、実態は、安上がりな民間事業所に依存する制度となっていることについて、本格的な検討をおこなうまでには至っていないというのが実感でした。
林 哲也