成長戦略会議の「実行計画」 (21.1.6)
明けましておめでとうございます。
菅内閣の成長戦略会議の「実行計画」を読みました。
「フェーズⅡの働き方改革」とキャッチフレーズですが、中身は得体の知れないキーワードが並びます。
正月早々なのですが、不吉な言葉が並んでいました。
疑問に感じたことを、そのまま列挙しておきます。
●「『新たな日常』に向けた労働移動の円滑化」
➡コロナ後の「新たな日常」では「労働動」(首切り解雇)が大手を振るということ??
●「労働生産性の向上のため、多様な働き方が求められており、人事評価の在り方の見直しや、いわゆるジョブ型雇用を増加させていく」
➡最近、政府が言い出している「ジョブ型」は「メンバーシップ型」に対置している言葉のようですが、人を雇用して組織として育てる日本的なあり方を否定するのか。
●「テレワーク時・・・自己申告された労働時間が実際の労働時間と異なる」場合も「使用者が認識している場合を除き、労働基準法との関係で、使用者は責任を問われない」
➡要は「知らないならOK」ということになります。
●「フリーランスについて、多様な働き方の拡大、高齢者雇用の拡大などの観点からも、これを安心して選択できる環境を整える」
➡企業で高齢になると職を辞してもらい、フリーランス(個人事業主)を「安心して選択できる」ようにすると読めますが。どういうことでしょうか?
●「兼業・副業の定着を通じて転職が活性化することは、日本の組織全体に好影響を与える」
➡兼業・副業で転職を活性化させる?? これが日本の組織全体に好影響を与える??
おめでたくないお話しでした。(林哲也)