いのちのかち (09.6.26)
スーパースターの死とくだらなさ満開の政局の話題に押しやられて、「一瞬系」のニュースになってしまいましたが、いわゆる「臓器移植法」改正の行方に関心を持っています。
「15歳未満」の子供を抱える我が家。妻とこれについてどう考えるか、話し合ってみました。
まず、臓器提供する側に立ってみると、ただでさえ、子供の死は受け入れがたいであろう事なのに、まだ、かろうじて生命のある「脳死」の状態を死とするのは、なかなか認められないだろうという事。
次に臓器提供を受ける側に立ってみると、まだ助かる命を、助けられない現行法は改正し、もう助からないであろう命よりも、自分の子供の命を守ってあげたいと思うだろうという事。
正に矛盾とエゴですが、このような話しになりました。たぶん、現状で当事者ではない家庭の意見は、大体このような感じになるのではないでしょうか。
「法律で人の死を決めるな。」と言っても、それを決めないと、臓器移植への道が開けないのも現実。
「感傷や宗教観に流されるべきではない。」と言っても、感情のある人間の命と最期に関する問題。
なかなか答えは出ませんが、私個人の意見では、やはり、助けられる命は助けるべきだと考えます。
数年前に臓器提供意思表示カードが配布された時に、自分に関しては、全て提供する意思表示を記入している私。
果たして子供に関してはどうか。じっくり考えたいと思います。
(堀川 伴和)