「自灯明、法灯明」 (18.10.26)
高知県の経営者から「自灯明、法灯明」という禅語があることを教わりました。
真理を頼りとすることを「法灯明」という。真理とは、「本当に正しいこと」をいう。
「自灯明」とは、自分自身を頼りとして生きていきなさいという意味の禅語である。
自分自身を灯火として、この先の見えない暗闇のような人生を歩いていきなさい。もし自分以外の誰かを灯火として、誰かに前を照らしてもらって生きていたのでは、その誰かがいなくなり明かりが消えたとき、人は真っ暗闇のなかをさまようことになってしまう。それは生き方として非常に危うい。
だから他に寄りかかるような生き方はするべきではないと、この「自灯明」という禅語は言っている。
要約すれば、真理、つまり「本当に正しいこと」を頼りにして生きていきなさいという意味の禅語である。
それは、何かを信じることではなく、何が本当かを見抜き、考え抜く生き方とのこと。 底知れぬ勇気を与えてくれました。(林哲也)