だんらん (15.12.15)
先日、実家で棚の整理をしていたら、自分の小学校低学年の頃の文集が出てきました。30年以上前のものです。。将来なりたいものが「ケーキ屋さん」とか書いてあるのはよくある子供らしい言葉なのですが、「幸せを感じること」という質問に、他の子供たちは「おもちゃを買ってもらったとき」とか「友達と遊んでいるとき」など、これまた子供らしい文言が並んでいる中で、私は「家族だんらんのとき」と書いていました。
それを見てこれを書いたときのことを思い出しました。私は両親と兄の4人家族でしたが、家族みんなで揃って出かけることがあまりありませんでした。兄は病弱で入院ばかりしていたので母が付き添い、私は父と2人で晩御飯を食べていました。兄が退院して帰ったとき、母の手料理でひとつの食卓を囲んだときのあの幸せな気持ち。お正月に4人でカルタや人生ゲームを夜中までやったときのワクワク感。
子供の頃、家族と過ごす時間や両親に愛された実感というのは、その人の人生にとって大きなプラス効果になり、犯罪者になったり精神の病になったりすることが少ないそうです。きっと私がなんとかまともな(?)大人になったのも、だんらんを作ってくれた家族のおかげだと改めて思いました。
(是松郁子)