南海トラフ地震の被害想定 (12.8.30)
南海トラフ巨大地震(東海・東南海・南海地震の震源域が連なる浅い海溝の歪みの同時発生)の被害想定を政府が公表しました。ご存知の方が多いとは思いますが、恐るべき数字が並んでいました。マグニチュード9.1、震度7の強い揺れと最大で34メートルの津波が襲い、死者は全国で約32万人。建物の全壊・焼失は約230万棟に上る。この被害想定の前提は、早期避難が行いづらい冬場の深夜に地震が発生するものとしています。この地域の地震がこの時間帯に同時に起こる可能性は極めて低いようです。しかし、東日本大震災で『想定外』という言葉が当たり前のように使われていたのを思い出すと、今回の被害想定は最悪のシナリオが用意されていて然るべきかもしれません。
この被害想定を目にしたときに、正直怖くて仕方がありませんでした。南海トラフを震源とする地震は今後約30年以内に起こると言われています。今からできる対策を国や自治体が早急に行ってほしいと思うともに、私たち一人ひとりも今一度、防災意識を高めていくことが大事だと思いました。
ただ・・・自然の強大な力の前では、人間はとても小さく、無力であると思う瞬間も私はよくありますが・・・。
(藤本 恭子)